株式会社アール

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株式会社アールと圧縮袋の軌跡

1989年にクリーニングサービス業としてスタートした
アールが、
お客様のお悩みの声をヒントに開発した
「布団用圧縮袋」。
2020年におかげ様で30周年を迎えました。
今では皆様におなじみとなった圧縮袋の誕生秘話をはじめ、
布団用圧縮袋のパイオニアと言われるまでになった
アール商品の開発の基軸を、ここにご紹介します。

圧縮袋の秘話

圧縮袋開発のきっかけ

1989年当時、布団のクリーニング業をしていた創業者は、お客様からお預かりした布団の置き場所に困り、自宅の部屋まで埋め尽くすほどいっぱいになった状態で過ごしていました。特に夏場はニオイも気になる状況でした。

そんなある日、布団が山積みで足の踏み場もない自宅の部屋で、2歳の娘が行方不明に!大慌てで探したところ、幸い娘は積み上げられた布団の隅で無事でしたが、妻の怒りは大爆発!!!「お父さん、この布団どうにかして!!!」…このことがきっかけで、布団を小さくする圧縮袋の開発がスタートしました。

クリーニングの布団を回収する大きな袋を見てひらめきました!布団を入れて手で押すと空気が出て小さくなり、手を離すと空気が入ってまた大きくなる。そこで袋を手で押し、入り口を輪ゴムで閉じました。しかし、しばらくたつと元の大きさに戻って失敗。どうすれば入り口をしっかり閉じることができるのかを試行錯誤。アイロンを使用してフィルムを熱圧着することで、袋の入り口を閉じることに成功しました。

その後、もっと手軽で簡単にご家庭で布団を圧縮できる方法を検討。家庭用掃除機を使用して空気を抜いていくことを思いつきました。しかし、空気戻りを防ぐ方法が中々考え付かず、試行錯誤を重ねました。そしてついに、空気戻りのしない吸引口「逆流防止弁」の開発に成功し、世界初の布団用圧縮袋が完成したのです。

独自技術の開発

オリジナルフィルム

圧縮袋に使用するフィルムも、同時に開発しました。布団回収に使用していたポリ袋と同じフィルムでは、一時的には布団が圧縮できますが、徐々にフィルムから酸素が透過して膨らんできました。そこで、圧縮袋に必要となる次の4つの条件を挙げ、一から開発することにしました。

「酸素透過度」…空気を極力通さないこと。
「強度」…キズや摩擦、引っ張りに対して強いこと。
「柔軟性」…フィルムが固いと布団のしわで角が立ち、穴あきの原因になるので、柔軟性があること。
「低温溶着可能」…アイロンで溶着する際に高温では危険なため、なるべく低温で溶けること。

以上の条件を満たしたフィルムを一緒に開発していただける企業を探し、共同開発をスタート。試作と試験を繰り返した末に、圧縮袋のオリジナルフィルムを開発することができました。

逆止弁付圧縮袋の特許取得

「ご家庭でもっと手軽で簡単に、布団を圧縮できる圧縮袋を開発したい」という思いから開発をスタート。一番苦労したのは空気の流入部分、吸引口の開発でした。掃除機で空気を吸った後に、空気が逆戻りしないようにするために、どうすればいいのか試作と試験を繰り返し、とうとう逆流防止弁を開発。この「逆止弁付圧縮袋」から、家庭用の掃除機でも圧縮作業ができるようになりました。

特許を出願したところ、これまで世の中になかった製品のため時間がかかりましたが、特許を取得。「押し入れの布団がかさばって邪魔」「収納スペースに困る」などのお悩みが手軽に解消できることから、「逆止弁付き圧縮袋」として、テレビ通販で大ヒット!圧縮袋をお客様に認知していただくことができました。

吸引時間短縮を追求

圧縮袋は時代の変化とともに進化を続けています。圧縮袋の入り口は、初代はアイロンで溶着する、とても手間のかかるものでした。そこからクリップで閉じるタイプ、チャックで閉じるタイプと進化をしました。

吸引口も、逆止弁タイプ、バルブタイプと変化し、今では多様な掃除機に対応できるようになりました。

収納する布団も、開発当初は綿布団がほとんどでしたが、羊毛布団、ポリ布団、羽毛布団が徐々に増加。羽毛布団は厚み、ボリュームがあり、中の羽毛が飛び出ないように、綿布団に比べて生地が細かい織りになっています。そのため、掃除機で空気を抜く時間が以前より長くなり掃除機の負担になるため、解決すべき問題になりました。

はじめに開発した商品が、掃除機ノズルに取り付ける「スーパーノズル」です。吸引口の布団とフィルムの接触面を減らすことで、空気をスムーズに吸引することを助け、吸引時間の短縮に成功しました。
次に開発したのが、「超はやっ!圧縮袋」です。空気の吸引バルブにスピードマットを取り付けることで、従来品より約20秒の短縮に成功。この仕様は特許も取得しました。

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